2024年所信
1980年の創業以来、鹿児島県において4,300棟を超える住まいを提供して参りました。丸和建設は創業から45年目を迎えます。この節目に当たり、多くのお客様にご愛顧いただいています事、心から感謝申し上げます。これからもデザイン性、機能性の両面に定評のある住宅会社として、「心清事達」の信念のもと、さらなる研鑽に努めて参ります。
世界経済の動向や紛争の影響により、生活を取り巻く環境は日々変化しています。為替の変動や物価高騰、さらに電気代や燃料費の高騰が止まりません。これからの家づくりにおいて、将来的な環境変化を考慮する事が重要なポイントです。その一つに、住宅の省エネ性があります。単に建物の価額のみに焦点を当てるのではなく、省エネ性能により左右される光熱費にも焦点を当てる事が大切です。さらに太陽光発電や蓄電池の活用による、より効率的にエネルギーを活用する暮らし方の検討も必要です。これからの住まいは光熱費を抑える為に、「優れた断熱性能、気密性能」と「優れた施工技術力」が必要となります。
子育てエコホーム支援事業国策において、「子育てエコホーム支援事業」が始まりました。物価高騰や光熱費上昇の影響を受けやすい子育て世帯において、新築住宅では長期優良住宅に100万円、ZEH（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）に80万円の補助が行われます。その他、リフォームでの省エネ改修や窓リノベにおいてもサポートされます。その予算規模は2,100億円と国の力の入れ様を感じます。さらに2024年税制改正大綱では、住宅ローン減税枠も据え置かれる事となりました。
言い換えれば、『国は確かな性能値を持った住まい建築に対し手厚くサポートする』という事です。現在、丸和建設では、標準スペックで長期優良住宅基準、ZEH基準をクリアする建物を提案しています。これからの住まいの計画は、経済的、健康的、快適に過ごすため、省エネ性能値や耐震性能値を確認する事が大切です。さらに大切なポイントは、『単に計算上の性能値だけではなく、その性能を確かに作り上げる技術力』があるかどうかです。「技術力」により、住まいの性能は大きく変わります。つまり優れた技術力があってこそ、性能値が活かされ、経済的で快適、安心安全な住まいが完成します。家づくりの根本は、技術力が基盤となっている事は間違いありません。
確かな技術の醸成数年来、丸和建設が提供する全ての建物は、第三者監査により厳しく品質管理されています。厳しい監査制度により、マニュアルや規定に沿った施工体制となり、的確に是正を行える体制となっています。この第三者監査制度と定期的な技術ミーティングにより、各現場のフィードバックを常に行っています。それにより、確かな技術と知識の醸成の場となり、組織として技術的成長を得ています。また気密測定ライセンス取得や現場勉強会、カンファレンス、e-ラーニング、資格取得支援制度などにより、各個人においての技術取得に日々努めています。
また2023年は、構造スペックの改新を行いました。この改新により、断熱性能、気密性能、耐震性能において強化され、更に快適で経済的、安心安全な住まいへと進化しています。本年も、近い将来を見据えた住宅性能値で住まいを提案し、その性能値を実現する「確かな技術力」で、誇りある住まいを提供して参ります。
地方創生丸和建設の事業の根幹は社会貢献にあります。今まで培ってきた住宅の技術力と知識を活かし、地方創生事業への取り組みを行います。鹿児島において、人口減少など大きな社会課題が多々存在します。その課題ひとつひとつと向き合い、我々の持っている力を活かし、新たなカタチで地域づくりに取り組んでいきます。魅力的な地域をつくり、魅力的な人々を生み出す事が、地方創生への第一歩であると考えます。ふるさと愛と協業の精神を持って、様々なチャレンジを行っていきます。
2024年1月吉日
丸和建設株式会社 和田康伸
