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2024.12.29

快適な住宅に必須!断熱・気密とは?それぞれの違いを解説【鹿児島の注文住宅】

「高性能住宅」「高気密高断熱住宅」「省エネ住宅」などは、家づくりを考えている方なら誰しもが耳にしたことがあるでしょう。そしてこれらの住宅をつくるためには「断熱」や「気密」が大切なことも、セットで知っていたい情報です。

この記事では、「断熱」と「気密」それぞれの概要や具体的な違い、断熱や気密が家づくりに大切な理由などを詳しく解説します。

住宅における断熱と気密の違いは?

「断熱」と「気密」はどちらも快適な室内環境の住宅をつくるには欠かせないものです。そこで、「断熱」と「気密」の具体的な内容と、それぞれ高性能住宅として基準とするべき数値を詳しく解説します。

 

断熱とは

断熱とは、建物内外の熱の移動を防ぐ技術のことです。具体的には、壁や屋根、床に断熱材を使用し、室内の温度が外気温の影響を受けにくくする工夫を指します。断熱性能が高い家では、夏は外の熱が室内に入りにくく、冬は暖房で温めた空気が外に逃げにくくなることが大きなメリットです。

断熱性能を示す指標として「UA値(外皮平均熱貫流率)」があり、この値が小さいほど断熱性が高いとされています。UA値は、国土交通省などでも指標として使われていて、地域の気温に合わせ基準値が定められています。たとえば、高性能住宅で知られるZEHの鹿児島の基準は、UA値が0.6以下です。

注文住宅の設計を相談中にUA値が0.6以下であることを提案されたら、その家は断熱性が比較的高いと考えてもいいでしょう。

 

気密とは

気密とは、建物の隙間を減らし、空気の流れを遮断して室内の温度を安定させる技術のことです。具体的には、防湿・気密シートや気密テープを使って壁や窓の隙間を塞ぎ、外気が入り込まないようにします。気密性を上げることで、暖房や冷房で調整した室温を長く保ちやすくなります。また、隙間が少ないことから遮音性も高くなることが特徴です。

気密性能を示す指標として「C値(建物全体の隙間面積)」があります。この値が小さいほど気密性が高い住宅といえます。
一般的には1.0以下の家が高気密住宅だと言われています。C値1.0は1つの目安となりますが、細かな情報は住宅会社の担当者に聞いてみるのがオススメです。

断熱や気密が家づくりに大切な理由

断熱や気密の概要をみてきました。次に、断熱や気密が家づくりに大切である具体的な理由やメリットをみていきましょう。

 

温度差のない快適な住宅になるから

高気密・高断熱の住宅では、室内の温度が均一に保たれやすく、快適に過ごせることが特徴です。暖房や冷房で調整した空気が逃げにくいため、部屋全体に快適な温度が効率よく広がることが理由です。

また、家中の温度差が少ないことで、ヒートショックのリスクも軽減されます。高気密高断熱な家は、家族全員が安心して過ごせる住環境が実現します。

 

環境にいい住宅になるから

高気密・高断熱の住宅は、冷暖房の効率が良くなるためエネルギー消費を抑えられます。その結果、二酸化炭素の排出量が減り、環境への負荷が軽減される環境にいい住宅になります。

住宅は多くのエネルギーを使用するため、比例して二酸化炭素を排出します。高気密・高断熱の家は、自分たちが普段通り快適に過ごしながらも、環境に優しい暮らしが実現できる省エネ住宅といえます。

 

家計に優しい住宅になるから

高気密・高断熱の住宅は冷暖房の効率が良いため、エネルギー使用量を抑えられます。外気温の影響を受けにくく、少ない冷暖房でも快適な室温を維持できるのが理由です。
その結果、光熱費の負担が一般の住宅よりも大きく軽減され、長期的に家計に優しい住まいとなります。

冷暖房費の削減についてもっと詳しく知りたい方は、下記リンクをご覧ください。

ZEH住宅のメリット【まるわの家づくり】

 

内部結露を起こしにくい住宅になるから

内部結露とは、壁や天井の中で発生する結露のことで、湿気が原因で発生します。気密性が低いと隙間から湿気が侵入し、内部にたまった湿気が冷えて結露を起こすことがあります。これにより、カビやダニが発生しやすく、住宅の劣化や健康被害につながってしまいます。

一方、高気密の住宅では湿気の侵入を防ぎやすくなるため、内部結露のリスクを大幅に軽減できます。これにより、長期間快適で健康的な住環境が維持できます。

高気密高断熱住宅にするメリット

高気密高断熱住宅にすることは、住み手にさまざまなメリットをもたらしてくれます。主なメリットを5点ご紹介しますので、みていきましょう。

 

冷暖房効率がよくなる

高気密・高断熱住宅では、外気の影響を受けにくく、室内の空気が逃げにくいため冷暖房効率が向上するメリットがあります。

エアコンや暖房器具の効果が早く現れ、長時間稼働させる必要がありません。その結果、電気代の節約につながり、エネルギー消費も抑えられます。さらに、効率よく室温を保てるため、夏も冬も快適な住環境が維持できるのが大きなメリットです。

 

ヒートショックのリスクが下がる

高気密・高断熱住宅は室内の温度差が少ないため、ヒートショックのリスクを大きく軽減できるメリットがあります。

ヒートショックは、暖かい部屋から寒い浴室やトイレに移動する際の急激な温度変化で血圧が変動し、身体に悪影響を及ぼす現象です。高断熱により家全体の温度が均一に保たれ、寒暖差が少ない環境になるため、ヒートショック防止に大きな効果があります。

 

遮音性が高くなる

高気密高断熱な住宅は、外部の騒音を効果的に遮断するため、遮音性が高いことも特徴です。断熱材や気密施工により、隙間が少なくなることで音の侵入や漏れを防げるからです。

たとえば、道路の騒音や近隣の生活音といった不快音も室内に届きにくくなり、静かで落ち着いた環境を保てます。また、室内の音が外に漏れにくくなるため、プライバシーの面でも安心です。

 

外気温に影響されにくい

高気密・高断熱住宅は、外気温の変化が室内に伝わりにくいのが特徴です。夏の炎天下でも外の熱が室内に入りにくく、冬は暖房で温めた空気が逃げにくいため、室内環境が非常に快適に保たれるでしょう。

このように、外の気温に左右されず快適な室温を維持できるため、一年を通じて快適な暮らしを実現できます。

 

補助金をもらえる可能性がある

高気密・高断熱住宅は、省エネ性能の高さから補助金の対象になるため、快適な住宅をお得に建てることができます。

たとえば、国や自治体が実施する「住宅省エネキャンペーン」や「ZEH支援事業」では、基準を満たす住宅に対して補助金が支給される制度があります。また、住宅ローン控除や固定資産税の軽減措置などの優遇も受けやすくなります。

これらの制度を利用することで、初期費用の負担を軽減しつつ、長期的に省エネ効果の高い住宅を手に入れられることが大きなメリットです。

2024年12月現在、新たな補助金制度として「子育てグリーン住宅支援事業」が閣議決定されました。その中でもっとも補助金額の高い住宅が「GX志向型住宅」で、160万円もの補助金が受け取れます。
「子育てグリーン住宅支援事業」や「GX志向型住宅」についてさらに詳しく知りたい方は、下記記事も合わせてご覧ください。

補助額160万円!「GX志向型住宅」とは?子育てグリーン住宅支援事業について解説

高気密高断熱住宅にするためのポイント

高気密高断熱住宅にするためには、こだわるべきポイントがいくつかあります。主なポイントを3点ご紹介しますので、みていきましょう。

 

窓にこだわる

熱の流出や冷気の侵入がとくに起こりやすいのが窓です。そのため、家づくりの際は高断熱窓を選ぶことが大切です。

例えば、断熱性能の高いペアガラスや、さらに効果の高いトリプルガラスを採用すると、室温が安定し、快適な空間つくりにつながります。また、ガラスとガラスの間に断熱性を高めるガスを充填したものを使うと、冷暖房効率がさらに向上します。

窓の性能を工夫するだけで、住宅全体の快適性とエネルギー効率が格段にアップするでしょう。

 

断熱工法にこだわる

断熱工法にこだわることも、快適な家づくりには必須です。

一般的な断熱工法は、「充填断熱工法」と「外張り断熱工法」の2種類があります。充填断熱工法は、柱の間に断熱材を入れる一般的な工法で、コストを抑えやすく自由度が高いのが特徴です。一方、外張り断熱工法は建物の外側に断熱材を施工するため、熱が伝わりにくく高い断熱効果が期待できます。

工法を適切に選ぶことで、住宅の快適性が大きく向上するでしょう。

 

気密工法にこだわる

気密工法は住宅の隙間を減らし、外気や湿気の侵入を防ぐための重要な技術です。代表的な方法には「ボード気密工法」と「シート気密工法」があり、それぞれ特徴があります。

ボード気密工法は、構造用面材を用いて気密性を高める工法で、耐震性向上や施工のしやすさが魅力です。一方、シート気密工法は寒冷地で採用されやすく、高度な施工技術が求められます。

適切な気密工法を選ぶことで、高い気密性だけではなく、結露やカビの発生を防ぎ、快適で健康的な住環境を実現できます。

 

まとめ:高気密高断熱住宅で快適なお家にしよう

この記事では、「断熱」と「気密」それぞれの概要や具体的な違い、断熱や気密が家づくりに大切な理由などを詳しく解説しました。

高気密高断熱住宅にすることで、快適に暮らせたり、光熱費の削減になったりとさまざまなメリットがあります。なにより住む人の健康にも直結するため、本当の意味で家族を守ってくれる家になります。

高気密高断熱住宅を建てて、快適な暮らしを実現しましょう。

設計士が提案する高気密高断熱住宅、まるわの家

丸和建設では新築住宅の98%がZEH住宅となっており、高い気密断熱住宅を実現しています。(2023年度実績)
建設するほとんどの住宅が断熱等性能等級は「6以上」に該当し、断熱レベルがわかるUA値は平均0.4以下、気密レベルがわかるC値は平均0.6以下となっています。

160万円の補助金がもらえる「GX志向型住宅」を大きく上回る高性能住宅で、住み手の快適な暮らしを実現します。

高い性能、それを多く造ってきたからこそ叶えられる高い施工品質の丸和の家づくりで、大切なマイホームを実現しませんか。

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