【収納】機能的なウォークインクローゼットを作るには?
おしゃれなイメージで人気のウォークインクローゼット。使い勝手のよいウォークインクローゼットを作るには、考えておかなければいけないポイントがあります。どのような点に気をつければよいのでしょうか?
ウォークインクローゼットとは?
ウォークインクローゼットとは、その名の通り、歩いて入ることができ、着替えられるスペースのある衣類収納です。海外ドラマや映画のインテリアでも見かけることがありますよね。
しかし、「実際に作ったけれどうまく使いこなせていない」というお悩みを聞くことも。漠然と「広くてたくさん収納できそう」「服選びが楽しくなりそう」というイメージをお持ちの方も多いでしょう。
まずは、一般的なクローゼットとの違いを見ていきましょう。
一般的なクローゼット
● 間取り図の表記:CL
● 大きさ:奥行50~60cmほどが多い
押し入れよりも奥行がないので布団や大きなモノは収納できませんが、出し入れがしやすいのが特長です。手持ちの服がそれほど多くない方や、お子様用の収納に適しています。
ウォークインクローゼット
● 間取り図の表記:WICまたはWCL
● 大きさ:1.5畳ほどから設置可能
実際の使い勝手を考えると、2〜3畳ほどのスペースが確保できるとよいでしょう。4人以上の家族で、ファミリークローゼットとして使いたい方には4畳以上がおすすめです。
ウォークインクローゼットの種類
収納以外に人の通り道も必要なウォークインクローゼット。それぞれ必要な幅は、ハンガーをかける場所は60cm以上、人の通り道に60cm以上、衣装ケースを置くためには40cm以上です。
レイアウトには次のようなタイプがあります。
I字型
左右いずれかに収納スペースがあるタイプ。収納量はそれほど多くありませんが、通路が確保でき、モノの出し入れもしやすいレイアウトです。幅120cm以上、1.5畳ほどから作れます。
2列型
左右両方に収納スペースがあるタイプ。両方にハンガー収納を作るためには、幅180cm以上必要です。難しい場合は片面を棚収納にする手も。
コの字型
左右と奥に収納スペースがあるタイプ。角の部分はデッドスペースになりやすいので、使用頻度の少ないモノを置くなどして、有効活用しましょう。
L字型
左右いずれかと、奥に収納スペースがあるタイプ。狭いスペースを、できるだけ活用して収納量を増やしたい方に適しています。
ちなみに、出入口が2か所あり、通り抜けできるタイプはウォークスルークローゼットと呼ばれています。
では、ウォークインクローゼットのメリット、デメリットについて詳しく見ていきましょう。
ウォークインクローゼットはここが便利
①着替えスペースがある
独立したスペースの中で着替えができます。帽子やアクセサリーもまとめて置いておけば、コーディネートを考えるのが楽ですね。
②大きいモノも収納できる
クローゼットに入らない布団も置くことができ、余裕があればスーツケースやゴルフ、スキー用品などの大きなモノや季節用品を収納する場所としても使えます。
③モノの管理がしやすい
家の中のあちこちに服や小物が散らばっていると必要なモノを探すのもひと苦労。まとまって収納されていると探すのも楽です。たくさんモノが入るので家全体もすっきりし、生活感をなくすことができます。すべて取り出しやすい場所に収納できれば、衣替えがいらないのも大きな魅力ではないでしょうか。
こんな点に注意が必要
①他の部屋のスペースが減る
収納スペースを多く取ると、その分居住スペースは減ってしまいます。全体のバランスを見て、どの程度の広さを取るか判断しましょう。
②デッドスペースができやすい
一般的なクローゼットより広い分、スペースを有効活用するのは意外に難しいもの。服を詰め込みすぎてしまうと、動線を確保できず、使いにくい空間になります。ハンガーにかける服、たたんでしまう服、棚や引き出しに入れるモノをうまく分けて収納しましょう。
③湿気やカビに注意
場所によっては湿気が溜まりがちで、カビが生えやすくなります。換気扇や、除湿機を置くためのコンセントの設置も検討しましょう。また、窓がないと、服や肌の色みが自然光の下とは違って見えます。こだわりのある方は照明の方法についても考えてみてください。
ウォークインクローゼットはこんな人におすすめ
以上のメリット、デメリットから、ウォークインクローゼットはこんな方に特におすすめです。
● 収納場所をある程度確保できる(最低でも幅120 cm以上)
● 手持ちの服や小物の量が多い
● モノをなるべく一元管理したい
● おしゃれな海外インテリアに憧れている
家のどこに作るかが重要
ウォークインクローゼットを作ろうと思った時、まず考えたいことは「家のどこに配置するか」です。
多くの場合、寝室の横に作られるのですが、どのご家庭にもそれがベストかというとそうとも限りません。家族構成や生活スタイルによって最適な場所が違うからです。
他に選択肢に挙げられるのは次のような場所です。
洗面所の横
入浴後の着替えや身支度がスムーズにできます。洗濯乾燥機を使う方は、乾いた衣類を取り出してたたみ、すぐ隣の部屋に仕舞えるので便利ですね。家族全員の服を収納できるファミリークローゼットなら、それぞれの服を分けて運ぶ手間がいりません。
玄関の近く
着替えるのは出かける直前という方におすすめ。帰宅してすぐ着替えたい、外からの汚れや花粉を生活スペースに持ち込みたくないという方に最適です。また、家族で生活リズムが違う場合も、他の家族に気兼ねせず身支度できるのは助かります。アウトドア用品は外に近い場所に置いておくと楽ですね。
以上のように、ウォークインクローゼットは場所によって使いやすさが決まり、そのためには
● どんな生活スタイルなのか?
● 家事動線はどうか?
● 大人だけが使うのか、家族みんなで使いたいのか?
などについて考える必要があることがわかります。
例えば、ウォークインクローゼットを大人だけが使うなら寝室の横、そして子ども部屋には別でクローゼットを作る、という方法もあります。どこにすればみんなが便利に生活できるのか、家族の動きを観察して考えてみることをおすすめします。
機能的なウォークインクローゼットにするには
ウォークインクローゼットは広ければいいとは限りません。後悔しないウォークインクローゼットにするためには、以下のポイントを押さえましょう。
● 生活スタイルと家事動線を考えて場所を選ぶ
● 生活スペースを圧迫せず、かつ手持ちのモノが収まる広さを確保する
● 好みの収納方法に合わせてパイプや棚を設置する
生活スタイルの変化に備えて可動式の棚にしておくのもおすすめです。上記を踏まえ、理想のウォークインクローゼットについてご家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。
一般的に、住まいの収納率は10%程度と言われています。丸和建設では原則、収納率は10%以上、ウォークインクローゼットは1.5帖以上のプランづくりに努めています。収納率とは、床面積に対する収納の割合のことです。収納づくりに不安のある方はぜひ一度、丸和建設の営業・設計スタッフにご相談ください。
また丸和建設では、無料相談会を定期的に開催しています。鹿児島で注文住宅を建てられる際は、お気軽にご相談ください。鹿児島・薩摩川内・霧島・鹿屋・志布志などのモデルハウスで、ご来場をお待ちしています。
ぜひ「建てて良かった」と実感できるマイホーム作りにお役立てください。
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