【失敗しない家づくり】注文住宅のデザインで気をつけることは?
設計デザインの自由度の高さは、注文住宅の魅力ともいえます。その分デザインに迷うことも多く、中には住み始めてから後悔する人も。そんな残念なことにならないよう、今回はデザインで失敗しないために押さえておきたいポイントを説明します。
長く住み続ける住まい、「建てて良かった」と思える注文住宅のデザイン決めにお役立てください。
好みのスタイル・テイストを決めよう
最初に、建てたい家のスタイル・テイストを決めましょう。そのためには、どんなスタイル・テイストがあるのか情報収集が必要です。
インターネット上で調べることもできますが、写真では細かな質感を確認することができません。またネット上は古い情報も残っているので、より鮮度の高い情報を得るなら、ハウスメーカーの展示会でモデルハウスなどを見ることをおすすめします。
いろいろなデザイン種類を見てみよう
住宅デザインには、幅広い種類があります。
現代的なシンプルモダンや上品な落ち着きがある和モダン、日照時間の短さから快適な居住空間を追求している北欧スタイル、素朴なぬくもりを感じる南欧スタイル、まるで絵本の世界のようなアメリカンナチュラルやフレンチカントリーなど、意外と奥深いので見ていて楽しめます。
デザインスタイルを決めるには時間が必要ですが、ぜひご家族とその過程を楽しんでください。きっと好みのものが見つかるはずです。
実用性・ライフスタイルの変化も考える
デザインだけでなく実用性も大切です。実際に生活するようになると、動きやすい動線、過ごしやすい間取り、使いやすい収納が生活の満足度を上げてくれます。
将来の家族構成や生活スタイルを想像しながら、必要な機能を考慮してデザインを決めてください。
また建築後のメンテナンス費用のことも忘れてはいけません。将来必要となるメンテナンス費用と頻度を想定したうえで、デザインを設計しましょう。
外観・内装デザインの注意点
家の印象・見栄えを左右する外観・内装には、印象を作り上げるポイントがあります。
外観
四角とは限らない!家の形
四角いシンプルなキューブ型の家は構造的にも優れており、建築費も抑えられるため人気ですが、採光や動線に配慮すると、結果的に凹凸がある個性的な形の家になることが多いです。
一般的には、複雑な形になるほど建築費用は高くなりますが、正面外観は凹凸がある方が家に表情を感じられるというメリットもあります。
外壁は家の顔 バリエーション豊富な素材と色
面積も大きく、視界に入りやすい外壁は『家の顔』ともいわれ、素材と色選びによって、その印象は大きく変わります。外壁素材の種類と色のバリエーションは豊富なので、消去法ではなく、ぜひ時間をかけて気に入ったものを選んでください。
また周囲の環境や景観とのバランスも、意識してください。
他の家と同じ色にしたくない、個性的な家にしたいと思われるかもしれませんが、景観に調和しつつ、外壁素材や配色の組み合わせの工夫次第で個性を出すことはできますので、ハウスメーカーの担当者に相談してみてください。
欠かせない窓 大きさ・形・配置
意外と軽視されてしまうのが窓の大きさや配置です。風通しを良くし光を取り入れるためにも窓は必要ですが、その大きさや形、配置場所は意外と優先度が低くなりがちです。
窓の形もいろいろありますので、一般的に使われている引き違い窓ばかりを多用せず、表から見える窓は趣の違う形にするだけでも家のオリジナリティを上げることができます。プライバシーや防犯を考慮する必要はありますが、好みの窓を取り入れるというのもデザイン面においてはひとつの考え方です。
内装
テイスト・スタイルに合った床材・壁紙(クロス)の素材
部屋全体の雰囲気は広い面積を占める床と壁によって決まるので、決めたスタイル・テイストに合ったものを選びましょう。
その際、すべて同じ素材のものを選んでしまうと、まとまり過ぎて平凡になりがちです。逆に違う素材をいくつかバランス良く取り入れると、部屋に奥行きが生まれます。たとえば天井から壁まですべて同じクロスにするより、天井の一部を木材にする、壁の一部をタイルにするなどの工夫でデザイン性はアップします。
統一感のある配色
使用する色は、統一感を出すためにも3色以内にすることをおすすめします。
また一般的には、床から天井に向かうにしたがって薄い色にすると広く見えるといわれているため、配色を工夫すると解放感がある部屋を演出できます。
配色は、部屋の7割を占めるベースカラー、家具やカーテンなど部屋の2割を占めるメインカラー、小さな家具や壁紙(クロス)の一面だけに使用するアクセントカラーの3つを上手に組み合わせましょう。
照明とスイッチは先に決める
意外と後回しにされてしまう照明ですが、内装の打ち合わせ段階で考えておくことをおすすめします。
ダウンライトや間接照明を使うのか、使うとしたらどのように使うのかを決めておきましょう。
そして忘れがちなのがスイッチです。面積は小さいですが、スイッチにこだわることで部屋のおしゃれ度がアップするので、ぜひスイッチにも目を向けてください。
コンセントの配置場所をチェック
デザイン面においてもコンセントの配置場所は重要です。配置を失敗してしまうと、家具や家電が設置できなくなったり、危険なうえに生活感がむき出しのたこ足配線になってしまったりします。コンセントの数と配置は、家族と話し合って最初に決めておきましょう。
注文住宅デザインの落とし穴
家を建てる時には、理想のデザインにしたいという想いが強くなるのは当然です。
しかし、希望通りのデザインに固執してしまって、大切なことを後回しにしたり、抜けてしまったりしては後悔するだけです。
ここからは失敗しない注文住宅を建てるために、陥りがちな失敗例をご紹介します。
スタイル・テイストにまとまりがなくなった
デザインで重要なことは、統一感を出すことです。それぞれは質も良く見栄えの良いものでも、テイストや色味に統一感がなければチグハグな印象を与えてしまいます。
デザインスタイル・テイストに統一感を出したうえで、家具・家電・インテリアとのトータルコーディネートが、洗練された落ち着いた空間を作り出してくれます。
トレンドを満載し過ぎた
モデルハウスへ見学に行くと、その時のトレンドが見えてくると思います。ついつい流行りのデザインを取り入れたくなりますが、流行りだからこそ、いずれ古く感じるようになることも懸念されます。
アクセント要素として取り入れるのはいいのですが、その時の流行りのデザインはいずれ廃れる可能性があるので、取り入れ過ぎないように注意してください。
ハウスメーカーとの相性を軽視した
ハウスメーカーや工務店は、家づくりをサポートする重要なパートナーです。契約後、ハウスメーカーと完成まで二人三脚で進まなければならないので、契約前に相性が良いのかしっかりと確認しましょう。
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【相性の良いハウスメーカー】
- コミュニケーションが取りやすい
- 意見を尊重してくれる
- 考え方が合う
- 希望の家を建てるノウハウがある
- きめ細やかな対応をしてくれる
モデルハウスを見たり、ハウスメーカーが主催する見学会で話を聞いたりして確認してください。
デザインにこだわり過ぎて実用性に欠けた
おしゃれなデザインを追求し過ぎると、使いづらく生活しにくい空間となる傾向があります。
実用性が低く使いづらかったり、予算オーバーしてしまったりしないように、優先順位を決めて、使いやすさにも目を向けてください。
すべての希望を叶えようと無理をしないで、優先度の低い場所はグレードを下げるなど、メリハリをつけましょう。
丸和建設では、無料相談会を定期的に開催しています。鹿児島で注文住宅を建てられる際は、お気軽にご相談ください。鹿児島・薩摩川内・霧島・鹿屋・志布志などのモデルハウスで、ご来場をお待ちしています。
ぜひ「建てて良かった」と実感できるマイホーム作りにお役立てください。
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